大津市のタワーマンション殺傷事件 発生から1週間
2025年3月4日(火) 20:33


近隣の小学校の通学路では、子どもたちの登下校時に、教職員や地域のボランティアが見守り活動を行っているほか、警察官が立ったり、パトカーでの巡回強化などが続けられています。また下校時は、なるべく多くの大人が見守れるよう、通学路のコース別に時間をずらして、集団下校を行っているということです。教頭によりますと、事件後、児童からは、教員に「外に出るのが怖い」といった相談も寄せられていて、必要であれば心のケアにあたるとしています。

事件が起こったのは、2月25日。JR大津京駅からすぐのタワーマンションで、11階に住む岩﨑安三さん78歳が部屋で死亡。妻の公惠さん74歳が同じ階のエレベーターホールで倒れているのが見つかり、公惠さんは現在も治療が続けられています。

県警は、2人の頭や顔など複数カ所に傷があったことや、現場の状況などから、第三者による殺人・殺人未遂事件と断定。マンションの住人にも大きな衝撃が走りました。
倒れていた2人の周囲に凶器はなかったということですが、司法解剖の結果、岩﨑さんの死因は頭蓋内損傷だということがわかりました。頭に強い衝撃を受けたものとみられています。また、警察官が岩﨑さんの部屋に入る際、ドアには鍵がかかっていたということです。
以前は、大津市の別の場所で暮らし、大津市役所に勤務していた岩﨑さん。当時を知る人は・・・
「おとなしい方で恨みを買うような人ではありませんでした。夫婦ともおとなしい方でした」
かつて市役所で部下だった人は、「大津まつりの曳山に乗って笛を吹いていた。そういうのが記憶に残っていますね。お祭りの前日ぐらいになると心がウキウキしているような感じがしていましたね」。

事件発生から1週間、警察は防犯カメラの映像の解析を行うなどして、犯人の行方を追っています。