承諾殺人の罪 82歳の父親 起訴内容を認める
2025年2月13日(木) 20:27
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去年12月、野洲市の住宅で本人の承諾を得て、50歳の長男の首を絞め殺害したとして、承諾殺人の罪に問われている82歳の父親の初公判が13日、大津地裁で開かれました。
承諾殺人の罪に問われているのは、野洲市に住む82歳の男です。
起訴状などによりますと男は、交通事故の後遺症で寝たきりとなり、介助が必要だった長男を、本人の承諾を得て頭にポリ袋をかぶせて首を両手で圧迫するなどして殺害したとされています。
13日の初公判で、男は起訴内容を認め、「30年以上、一生懸命にやってきたのに、自分の手で息子を手にかけてしまった。」「申し訳ないという気持ちで一杯」などと話しました。
弁護側は、自身の体調の悪化や父親の責任感から親族に相談できなかったことなど、組むべき事情があったとし、執行猶予付きの判決を求めました。
一方、検察側は、「施設や親族など頼れる環境があったにも関わらず、被害者を楽にしようなどという独善的な考えで犯行に及び、短絡的で身勝手。被害者の承諾があったとはいえ、刑事責任は重大」などとして懲役4年を求刑しました。
判決は、来月10日に言い渡されます。