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政務活動費約５８０万円の返還を免れようとしたとして、詐欺の罪に問われている元議会議員の初公判が、２９日、大津地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。検察側は１年６カ月を求刑し、公判は即日結審しました。

詐欺の罪に問われているのは、元県議会議員・大野和三郎被告（６９）です。



起訴状によりますと、大野被告は、年度ごとに県から支給される政務活動費について、本来であれば、支出額を差し引き、使わなかった分は、返金しなければいけないところ、２０１７年度～２０２２年度にわたって、支出額を水増しした虚偽の収支報告書を提出し、計約５８０万円の返還を免れ、利益を得たとされています。

２９日の初公判で、大野被告は、起訴内容について、間違いないかと問われると「ありません」と起訴内容を認めました。

大野被告は、被告人質問で、虚偽の収支報告書において、多くが長女に調査業務補助員としての給料を払っていたとされていたことに対し、「働いていたことはありません」としました。

そのうえで、使い道を問われると、「街宣車のガソリン代やＪＲの定期代などに使っていた」とし、県民に対して、「不徳の致すところにより、迷惑を掛けて申し訳ない」と話しました。
　　　　
また、検察側は、「多額の公金を実質的にだまし取り続け、非常に強い非難に値するべき」などとして１年６カ月を求刑し、即日結審しました。

判決は、２月２８日に言い渡されます。

近江の地場産業や地場産品の振興に寄与した人をたたえて贈られる賞の表彰式が行われ、今年度は２人が受賞しました。

表彰式は、２９日、県公館で行われ、高島市在住で、高島綿織物を製造する会社を営む中村正博さんと大津市在住で信楽焼の振興に努める川澄一司さんが出席しました。
中村さんは、びわ湖で刈り取られたヨシを使った布の開発に取り組んだことに対し、功績がたたえられました。

環境にやさしいこの「琵琶の葦布」は、今年４月から開催される大阪・関西万博のスタッフの帽子にも採用されているということです。


また、川澄さんは、光が透き通る「透光性陶器『信楽透器』」の開発の取り組みがたたえられ、表彰を受けました。

一般的な信楽焼は光が透けないところ「溶融石英」を粘土の材料に混ぜることで、開発に成功し、２０１３年に特許を取得したということです。



なお、中村さんと川澄さんの表彰でこれまでの受賞者は、１１人となりました。

今年９月から始まる「わたＳＨＩＧＡ輝く国スポ・障スポ」。その相撲競技が長浜市で開催されることを広く知ってもらおうと、２９日、市内の幼稚園で、相撲の体験会が行われました。

長浜市立わかば幼稚園で開かれた相撲体験会は、県相撲連盟や長浜市などが行ったもので、２９日は、４歳児と５歳児、計２６人が参加しました。

園の遊戯室には土俵のマットが準備され、児童らは、「まわし」を巻いてもらって準備万端！


立命館大学相撲部の３人と国スポ強化指定選手で長浜市在住の西大星さんが講師となり、「しこの踏み方」や「すり足」ぶつかり稽古を体験しました。



大きな力士に苦戦しながらも大きな声援を受け、最後まで楽しそうに取り組んでいました。

「わたＳＨＩＳＧＡ輝く国スポ・障スポ」長浜市実行委員会は、市内の他の園でも相撲体験会を行い、長浜市での相撲競技の開催を広く知ってもらいたいとしています