傷害の罪 介護施設で暴行 元職員に実刑判決
2025年3月14日(金) 19:30

野洲市内の介護施設で80代と90代の入所者に暴行を加え、けがをさせた罪に問われていた元職員の男の裁判で、大津地裁は14日、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
傷害の罪に問われていたのは、大阪府枚方市に住む元介護施設職員の男30歳です。
判決によりますと、男は勤めていた野洲市内の介護施設で、2022年と2023年、入所していた当時92歳の男性と89歳の女性に暴行を加え、骨折などのけがを負わせた罪に問われていました。
男はこれまで、暴行を加えたことはないと犯行を否認していましたが、14日の裁判で、大津地裁の畑口泰成裁判長は、被害者のけがは何者かに暴行を受けてできたものとみられ、犯行が可能なのは、夜勤をしていた被告だけだったとしました。
そのうえで、「被害者らが、抵抗したり、被害を訴えることが困難なことを十分認識しながら、あえて犯行に及んだものと認められ、卑劣というほかない。」などとし、男に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
弁護人によりますと、男は「控訴します」と話しているということです。