元県議・大野和三郎被告に有罪判決
2025年2月28日(金) 21:04
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詐欺の罪に問われていたのは、元県議会議員・大野和三郎被告・69歳です。判決によりますと、大野被告は、年度ごとに県から支給される政務活動費について、本来であれば、支出額を差し引き、使わなかった分は、返金しなければいけないところ、2017年度から2022年度にわたって、支出額を水増しした虚偽の収支報告書を提出、あわせて約580万円の返還を免れ、利益を得たとされています。
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28日の裁判で、谷口真紀裁判官は、被告の犯行は「長期に渡って繰り返された巧妙かつ悪賢い」もので、「悪質性は相当に高い」、「議会や議員に対する県民の信頼を裏切った責任非難の程度は重い」とした一方、既に返還を行っていること、県議会議員をすでに辞職していること、罪を認め反省を示していることなどから懲役1年6カ月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。