近江鉄道決算今年度31年ぶりに黒字
2025年3月28日(金) 19:47


近江鉄道は、去年4月から列車の運行やサービスの提供は近江鉄道が行い、鉄道設備の保有や維持管理は、県や沿線10の市町で構成する「近江鉄道管理機構」が行う、いわゆる『上下分離方式』を導入しました。

27日は知事や沿線市町の市長・町長などが出席した会議が開かれ、鉄道事業の今年度決算が報告されました。それによりますと、鉄道事業の営業収益は、昨年度より46%増えた14億6200万円。営業収益から営業費用を差し引いた営業損益は、5600万円で、黒字に転じました。鉄道事業は1994年度から赤字が続いていて、実に31年ぶりの黒字です。
近江鉄道によりますと、車両などにかかる固定資産税の減少や、通勤・通学定期券などの旅客収入が増加したことなどが黒字転換につながったということです。
近江鉄道は今後、交通系ⅠCカード「ICOCA」の導入を来年度中に目指すなど利用促進を図っていく方針です。