大化の改新で知られる中大兄皇子は、緊迫した国際情勢を背景として西暦667年に飛鳥から大津宮へ遷都し、その後即位して天智天皇となりました。 大津宮は、記録に残るうえで初めて近江の地に移された都です。 天智天皇は、日本で最初の体系的な法令とされる「近江令」を編纂し、全国的な戸籍とされる「庚午年籍」をつくるなど律令国家体制の基礎をかためました。 近江神宮は、その天智天皇を祭神とし、大津宮の歴史を今に伝える「新しくも古い」神社です。