多賀町には豊かな自然と貴重な歴史遺産があります。
2億8千万年前の海の中でできた石灰岩が浸食されてできた河内の風穴は、関西でも有数の鍾乳洞です。また、今から約180万年前の多賀町は古い琵琶湖の池や沼が点在する湿地帯でした。
その地層から見つかったアケボノゾウの化石は、骨格の大部分がそのままの状態で発掘された貴重なもので、2022年には国の天然記念物に指定されています。
鎌倉時代に隆盛を極めた敏満寺の遺跡には、当時の人々の様子を知るうえで貴重な石仏谷墓跡が見つかっています。
延命長寿の神として古くより「お多賀さん」と親しまれ信仰を集めてきた多賀大社では、神社が自然と共存し、その中で人々が恵みを得てきた歴史についてお話を伺い、年の始めに行われた祭事「歳旦祭」を訪ねました。