知られざるガリバー

デジタル無線機の強みは堅牢性と高品質　北米　警察・消防・救急で活躍　世界も認める技術力　ＪＶＣケンウッド

今回のガリバーは、映像・音響・通信の世界的メーカー、ＪＶＣケンウッド。主な事業は、カーナビなどの「モビリティ＆テレマティクスサービス」、オーディオや音楽コンテンツを扱う「エンタテインメント　ソリューションズ」、無線システム事業の「セーフティ＆セキュリティ」の３分野。その中で事業利益の８３％を占めるのが「セーフティ＆セキュリティ」分野です。


番組内容
特に近年最も力を入れているのが『業務用無線通信システム』です。北米を中心に、ここ２年で売り上げが３６２億円から７０２億円にまで増えています。その理由は、世界各国で「危機管理に対する対応」「有事に対する対応」「防災に対する対応」への機運が高まっているからだと言います。主力商品は、２０２３年に発売された業務用デジタル無線機の「ＶＰ８０００」。


番組内容
その特長は、どんな過酷な状況下でも安定した通信が行える「堅牢性」と、ＶＨＦ・ＵＨＦ・７００／８００ＭＨｚ帯を１台で通信できる「トライバンド」にあります。この堅牢性を高めるために、さまざまな苦労がありました。ＪＶＣケンウッドは２つの会社が統合して生まれました。その１つが１９２７年に設立された、のちの日本ビクター。１９７６年には家庭用ＶＨＳカセッター第１号機を発売。以後、ビデオ市場を牽引しました。


番組内容
そしてもう１社が１９４６年設立の春日無線電機商会、のちのケンウッドです。創業時から無線に使われる高周波コイルを製造しています。この２社が経営統合をして２０１１年にＪＶＣケンウッドが誕生しました。そして現在、無線機事業と並んで力を入れているのが『プロジェクター』です。高輝度・高コントラストを実現する自社製の液晶デバイスを利用して、光通信などの分野へ応用しようとしています。


出演者
ナレーター：渡辺真理　リポーター：高橋優乃