淡海をあるく  　＃４９８　圓満院〜大津市〜

遠い昔から受け継がれてきた淡海の文化遺産を紹介▽淡海名園物語　円満院（大津市）

今回は大津市にある皇室ゆかりの寺『円満院』を訪ねます。圓満院は寛和三年（９８７年）に、村上天皇の第三皇子悟円親王により創立された天台宗の門跡寺院です。三井三門跡の一つであり、開基当時は平等院と呼ばれていました。藤原道長が宇治に建てた別荘をその子藤原頼道の時代に寺院にするよう命令が下され、平等院（後の圓満院）の明尊大僧正によって完成しました。
番組内容
悟円親王の子永円親王が初代院主となり、三井平等院の名前を宇治に譲り、現在の宇治平等院の初めとなっています。一方三井平等院は明尊大僧正によって圓満院と命名され、悟円親王をはじめとして歴代皇族の入室する門跡寺院となりました。明治１１年に明正天皇、明治１３年と４５年に当時東宮でいらっしゃった大正天皇が行幸された由緒ある門跡寺院です。