2021年12月11日放送
今回は金属加工の分野で事業を拡げる栗東市のサガワ産業株式会社。
立命館大学との共同研究により、ある斬新な装置を開発しました。それが非破壊検査装置PECT-SP1です。
PECT-SP1は、パルス渦電流法による非破壊検査装置で、難しかった金属内部のクラックや摩耗を発見することが出来る画期的な製品です。
金属にパルス渦電流を流すことで、裏側や内部の傷や損傷を発見できます。
主にオーステナイトステンレス鋼やインコネル、チタン合金など非磁性金属に使用できるそうです。
また、これまでの非破壊検査装置と異なり、持ち運んで使える利便性も革新的とのこと。
金属加工の会社であるサガワ産業が検査装置の開発に取り組んだきっかけは京都大学で博士号を取得した工学博士の北川 茂さんとの出会いです。
代表を務める佐川 通泰さんは「宇宙開発、航空機、高速鉄道など「安全」に携わることに夢を感じた」と言います。
この技術の有用性が評価され、2018年、滋賀県中小企業新技術開発プロジェクトから開発に対する補助金を受けました。
社内に新しく検査器事業部を立ち上げ、また、データ解析などは立命館大学に依頼。
産学共同による研究開発がスタートし、3年の歳月を経て、2021年に完成。産学共同による新たな分野への挑戦!を番組でご確認ください!
今回のテーマは“補助金の基礎知識”について。
補助金とは、国や地方公共団体が企業の取り組む事業に対して、公益性を考えて、お金を支給するという制度のこと。
そのほかにも助成金や給付金というものもあります。
番組ではその違いを紹介。
そして補助金は1万種類以上あると言われていて、それぞれの目的や趣旨を理解した上で、マッチするものを見つける必要があります。
また“事業の全額が補助されるものではない”や“補助額は事後の検査で決まる”などの特徴があります。
企業の成長を公共の利益に繋げることが補助金の目的です、上手に活用することが大切と考えます。
荻窪輝明が詳しく解説します!