2026年4月10日(金) 19:55
【記者解説】4月12日告示「近江八幡市長選挙」
任期満了に伴う近江八幡市長選の告示まであと2日となりました。近江八幡市長選には、これまで4人が立候補を表明しています。
元近江八幡市議会議員の竹尾耕児さん
元県議会議員の重田剛さん、
元近江八幡市議会議員の青木勝治さん、
それに、元参議院・衆議院議員の徳永久志さんです。
現職の小西市長は、今期かぎりでの引退を表明していますので、今回は新人4人の戦いとなりそうです。
近江八幡市は、2010年、旧近江八幡市と旧安土町が合併して誕生しました。人口は約8万1000人で、滋賀県内では守山市や甲賀市と同じくらいの規模となっています。
ヴォーリズ建築や今年築城450周年を迎える安土城など、観光地としても人気で、たねやグループの「ラ コリーナ近江八幡」の観光客数は県内1位となっています。
任期満了に伴う4年ぶりの選挙では「財源を確保する手腕」が問われています。
今年度の近江八幡市の骨格予算は522億円となりました。人口が同じ規模の守山市や甲賀市と比べても大きな額となっています。
そして、3月に近江八幡市が発表した中期財政計画は、貯金にあたる積立金、借金にあたる地方債の見通し、物価高や人口推移などを反映したものですが。これによると貯金が減り借金が増える予想となっています。
背景には、公共施設の整備が重なっていることがあります。
新しい庁舎は完成しましたが、古い庁舎の取り壊しや駐車場の整備などが残っています。また学校の老朽化対策も必要となっていて、すでに八幡西中学校では長寿命化の工事が始まっています。安土小学校を含む安土コミュニティエリアの整備も進められていますが、調整池から想定以上の水が出ていて、日程への影響はないものの、追加の費用がかかる可能性が出ています。
ただ、財政計画は、あくまで何も対策をしなかった場合の見通しです。
ここからどう改善するのか、そして市民が求める政策の財源をどう確保するかが問われそうです。
この点について、立候補予定者はどのように考えているのでしょうか。近江八幡市青年会議所が開いた公開討論会で、次のように発言しています。
竹尾耕児さん「現市政では事務事業評価を取りやめてしまって、無駄な施策なのか二重投資になっているのか分からない状況。こうしたことをしっかり精査しながら財源をちゃんと圧縮して残したうえで、自分達のやりたい実現につぎ込める、こうした財政対策をしっかりと成長させていきたい」
重田剛さん「国の動向をしっかり見ていかないといけないと思っている。長く勤めてきた県議員時代の国とのネットワークを生かして、交付金や補助金、そういうものをしっかり確保しながら事業をやっていかないといけないと思っている。」
青木勝治さん「令和16年までに見込まれるハード事業は総額で676億円にのぼり、市民に十分理解していただいているとは言い切れない状況。物価高の影響も踏まえて現市政が進める事業の必要性や規模を丁寧に精査する必要がある。」
徳永久志さん「何といっても税収確保のポイントは人口を維持すること。納税力のある現役世代に近江八幡に住み続けてもらう、あるいは他の町から転入してきてもらう。そうした魅力を高めるために、私は子育て環境日本一の近江八幡をつくる。」
近江八幡市が抱える課題とは・・・市ではこれまでも、子どもの医療費の無償化や、給食費の負担軽減、公園への大型遊具の設置や、新たなこども園の開設など子育て政策を進めています。
ただ待機児童数は滋賀県内で3番目、全国でも9番目に多くなっています。背景には保育士の不足があるようで対策が必要です。
また、観光地として、人が集まるが故の交通渋滞、車が運転できない人の交通手段の確保など、課題は山積しています。
市民からは「子育てがしやすい市にしてほしい、今子育て真っ最中なので。給食費なども良くなってきてるが、まだまだと思うところもある。」「あかこんバス(市民バス)も2時間に1回しか通らない。遠いところまで行ったら帰りには時間がない」「近江八幡は古い町なので、新しい世帯や子ども達が増え、そういう人たちが住みやすい町がありがたい。」などの声が聞こえてきます。
近江八幡市長選挙は、4月12日(日)告示、19日(日)に投開票です。